Jackeryはどこの国製?本社と製造国からわかるメーカーの実態

静音性の高いポータブル電源を表すイメージ画像 ポータブル電源・選定ガイド

Jackeryのポータブル電源は、防災用品として注目を集めているアイテムです。名前は知っていても、どこの国で作られているのか気になる人は少なくありません。

実はJackeryは、アメリカで生まれたブランドでありながら、製造の多くを中国の工場が担っています。この二つの顔を知っておくと、製品選びの視点が広がります。

この記事では、Jackeryの生産国にまつわる基本情報と、防災用品として選ぶときに確認しておきたいポイントを整理します。ご自身の家庭に合った電源機器を選ぶ参考にしてみてください。

Jackeryの生産国はどこ?ブランドの成り立ちを整理

Jackeryという名前はよく耳にしますが、実際にどこの国のブランドで、どこで製造されているのかは意外と知られていません。まずはブランドの成り立ちと製造体制を整理します。

Jackeryはアメリカ発のブランド

Jackery Inc.は、2012年にアメリカ合衆国カリフォルニア州で設立された企業です。本社はカリフォルニア州アラメダ郡フリーモントに置かれています。

創業の背景には、バッテリーをもっと手軽な存在にしたいという発想があり、社名も「jacket」と「battery」を組み合わせた造語になっています。ブランドとしての出発点はアメリカにあるというわけです。

設立の背景には、日本メーカーの販売代理店でモバイルバッテリーの営業を担当していた経験があるといわれています。当初は小型のモバイルバッテリーを取り扱っていましたが、アウトドアや災害時の電力確保という課題に着目し、2014年以降はより大容量のポータブル電源の開発に力を入れるようになりました。

製造は中国の自社工場で行われている

Jackeryのポータブル電源やソーラーパネルは、中国広東省深圳市にある自社工場で開発・製造されています。アメリカで生まれたブランドが、製造拠点として中国を選んでいる形です。

深圳は電子機器の生産が集積するエリアで、部材調達から組み立てまでを一貫して行いやすい環境が整っています。開発と製造を自社工場でまとめて管理できる点が、この体制のポイントになります。

開発と製造を同じ拠点で行うことで、設計段階から品質管理までを一体的に進めやすくなるという利点があります。部品の調達から組み立て、検査までを自社工場内で完結させる体制は、量産のスピードと品質のバランスを取りやすくする工夫のひとつといえます。

日本法人「株式会社Jackery Japan」の役割

日本国内では、2019年9月に株式会社Jackery Japanが設立されています。本社は東京都中央区晴海に置かれ、販売とサポートを担う窓口になっています。

製品そのものはアメリカ発・中国製造という体制ですが、日本での購入やアフターサポートについては、この日本法人が対応する仕組みです。困ったときの相談先としても覚えておくと安心です。

製品の購入方法についても、Amazonや楽天市場などのオンラインストアに加え、公式オンラインストアが用意されています。購入経路によって保証条件が異なる場合があるため、事前に確認しておくと安心です。

米国発・中国製造という体制の背景

Jackeryのように、ブランドの本社と製造拠点が異なる国にある体制は、電子機器メーカーでは珍しくありません。開発・企画をアメリカで行い、量産を中国の工場で行うという分業は、コストと品質のバランスを取る手段として広く使われています。

この体制自体が品質の高低を直接示すものではなく、あくまで生産の仕組みの違いとして捉えると理解しやすくなります。

実際に、家電製品や電子機器の分野では、企画・開発を行う拠点と量産を行う拠点を分けることで、世界中の需要に対応しやすい体制を作っている企業が多く見られます。Jackeryの体制も、そうした国際的な分業の一例として理解すると分かりやすくなります。

Jackeryの生産国のポイント
ブランドの本社:アメリカ カリフォルニア州フリーモント
製造拠点:中国 広東省深圳市の自社工場
日本国内の窓口:株式会社Jackery Japan(東京都中央区晴海)
設立年:2012年(日本法人は2019年)
  • Jackeryはアメリカ・カリフォルニア州で2012年に設立されたブランドです。
  • 製品の開発・製造は中国広東省深圳市の自社工場が担っています。
  • 日本では株式会社Jackery Japanが2019年から販売・サポートを行っています。
  • 本社と製造拠点が異なる体制は、電子機器業界では一般的な分業のひとつです。

中国製という点は安全性に影響するのか

ブランドの成り立ちを押さえたところで、次は多くの人が気になる「中国製で安全なのか」という点を整理します。安全性を判断する材料として、認証や公的機関の情報を確認する視点が役立ちます。

PSE認証の確認が第一のポイント

日本国内でポータブル電源やその付属品を販売する場合、電気用品安全法に基づくPSE認証の対象になる製品があります。購入前には、製品ページや本体にPSEマークの記載があるかを確認しておくと安心です。

PSE認証の詳細な対象範囲や基準については、経済産業省や資源エネルギー庁の公式サイトで確認できます。数値や適用条件は製品や容量によって異なるため、購入を検討している機種の公式ページで確認しておくとよいでしょう。

ポータブル電源本体だけでなく、付属の充電器やケーブルにもPSE認証が必要になる場合があります。製品全体としての適合状況を確認しておくと、より安心して使用できます。

NITEの事故情報データベースも参考になる

製品評価技術基盤機構(NITE)は、家庭用電気製品に関する事故情報を収集・公開している機関です。ポータブル電源についても、事故情報データバンクシステムに登録された事例を確認できます。

特定のメーカーや型番に対する不安がある場合は、NITEの公式サイトで事故情報を検索してみると、公表されている範囲の情報を客観的に把握できます。感覚的な口コミだけに頼らない判断材料として活用できます。

データベースには、メーカーや製品カテゴリーごとに検索できる機能が用意されています。ポータブル電源に限らず、家庭で使う電気製品全般の事故情報を確認できるため、防災用品を選ぶ際の参考資料として活用しやすい仕組みになっています。

中国製造イコール低品質とは限らない

中国製という表記だけで品質を判断するのは早計かもしれません。実際には、多くの電子機器メーカーが中国の工場で高精度な生産ラインを構築しており、Jackeryも自社工場での一貫生産体制を敷いています。

例えば、リン酸鉄リチウムイオン電池を採用したシリーズでは、長寿命化を意識した設計が取られています。製造国そのものよりも、採用されているバッテリーの種類や安全認証の有無を確認する方が、実用的な判断につながります。

リン酸鉄リチウムイオン電池は、従来のリチウムイオン電池と比べて熱に強く、繰り返しの充放電にも耐えやすいという特徴があります。長期間の備蓄用途として使うことを考えると、このような電池の種類にも注目しておくと選びやすくなります。

気になる点は消費者庁やメーカー公式に確認する

製品表示や安全に関する疑問がある場合は、消費者庁の公式サイトで公表されている製品表示や消費者情報を確認する方法があります。メーカー独自の説明だけでなく、公的機関の情報と合わせて見ておくと判断がしやすくなります。

不明点が解消しない場合は、メーカーのサポート窓口や国民生活センターへの相談も選択肢になります。ひとつの情報源に頼らず、複数の視点から確認する姿勢が大切です。

確認先確認できる内容
資源エネルギー庁・経済産業省PSE認証など電気用品安全法に関する情報
NITE(製品評価技術基盤機構)製品事故の登録情報
消費者庁製品表示・消費者保護に関する情報
メーカー公式サイト・Jackery Japan個別製品の仕様・保証内容

Q. 中国製のポータブル電源は避けたほうがよいですか。
A. 製造国だけで判断せず、PSE認証の有無や事故情報の登録状況を確認することが大切です。

Q. 認証マークはどこで確認できますか。
A. 製品本体や製品ページに記載されているほか、資源エネルギー庁の公式サイトでも関連情報を確認できます。

  • ポータブル電源の安全性は、PSE認証の有無を確認することが基本になります。
  • NITEの事故情報データベースで、気になる製品の登録状況を確認できます。
  • 中国製という点だけで品質を判断せず、バッテリーの種類や認証を見ることが大切です。
  • 不明点は消費者庁やメーカー公式窓口への確認が役立ちます。
ポータブル電源の動作確認を表すイメージ画像

Jackeryの防災に関する取り組みを知っておく

安全性の確認方法がわかったところで、次はJackeryが実際にどのような防災の取り組みを行っているのかを見ていきます。企業としての活動を知ると、製品への理解も深まります。

災害時支援活動への参加

Jackeryは、能登半島地震の際に支援活動を行った実績があります。ポータブル電源メーカーとして、被災地での電力確保に協力する取り組みは、防災用品としての信頼性を考える材料になります。

こうした活動は企業の社会的な姿勢を示すものであり、製品そのものの性能とは別の観点として捉えておくとよいでしょう。

災害発生後は、通信機器や医療機器の電力確保が大きな課題になります。メーカーが被災地に電源機器を提供する取り組みは、平時の備えだけでは対応しきれない部分を補う役割を果たすことがあります。

自治体との包括連携協定

2025年8月には、富山県滑川市と包括連携協定を締結しています。地域の防災力向上に向けて、自治体とメーカーが連携する事例のひとつです。

このような連携は、災害時にポータブル電源が地域でどのように活用されるかを考えるきっかけにもなります。地域単位での防災対策を検討する際の参考にしてみてください。

フェーズフリーの考え方を取り入れた製品展開

Jackeryは、平常時と非常時の両方で役立つ「フェーズフリー」という考え方に基づいた製品展開を行っています。フェーズフリーとは、日常使いの道具がそのまま災害時にも活用できるという発想のことです。

例えば、キャンプなどのアウトドアで使っているポータブル電源が、停電時にはそのまま非常用電源として役立つイメージです。日常と災害時を分けずに備える視点は、多くの世代にとって取り入れやすい方法になります。

この考え方は、防災用品を「非常時専用」として押し入れにしまい込むのではなく、日常生活の中で自然に使いながら備えるという発想に基づいています。使い慣れた機器であれば、災害時にも操作に迷わず活用しやすくなります。

展示会やイベントを通じた防災啓発

オフィス防災EXPOやアウトドアデイジャパンなど、防災やアウトドアに関連する展示会への出展も行われています。イベントでは、実際の製品を確認しながら使い方を知る機会になります。

展示会情報はメーカー公式サイトで案内されることが多いため、興味がある場合は最新の開催情報を確認してみるとよいでしょう。

Jackeryの防災関連の取り組み
能登半島地震における支援活動
富山県滑川市との包括連携協定(2025年8月)
フェーズフリーの考え方を取り入れた製品展開
防災・アウトドア関連の展示会への出展
  • Jackeryは能登半島地震の際に支援活動を行った実績があります。
  • 富山県滑川市と包括連携協定を締結し、自治体との連携を進めています。
  • フェーズフリーの考え方を取り入れ、日常と災害時の両方で使える製品を展開しています。
  • 展示会やイベントを通じて、防災用品としての活用方法を発信しています。

防災用として選ぶときに確認しておきたい点

Jackeryの背景や取り組みを押さえたら、次は実際に防災用のポータブル電源を選ぶ際に気をつけたい視点を整理します。生産国だけでなく、家庭の状況に合わせた選び方を確認してみましょう。

容量と用途のバランスを確認する

ポータブル電源は、容量によって使える機器や稼働時間が変わります。スマートフォンの充電程度であれば小容量でも十分ですが、冷蔵庫や医療機器など消費電力の大きい機器を想定する場合は、より大きな容量が必要になります。

具体的には、家庭で災害時に使いたい機器をリストアップし、それぞれの消費電力を確認したうえで容量を選ぶ方法が実用的です。メーカー公式サイトの製品ページには対応機器の目安が掲載されている場合があるため、購入前に確認してみてください。

目安として、スマートフォンの充電であれば数百ワット時程度の小容量モデルでも対応できる場合がありますが、具体的な稼働時間や対応機器は製品ごとに異なるため、購入を検討している機種のメーカー公式ページで仕様を確認することが大切です。

高齢者や子ども、ペットがいる家庭での配慮

高齢者がいる家庭では、医療機器や照明の確保を優先した容量選びが求められます。子どもがいる家庭では、操作の分かりやすさや本体の安全性も選定のポイントになります。

ペットを飼っている家庭では、ペット用の空調機器や給水設備を動かすことを想定した電源確保が必要になる場合もあります。家庭ごとの事情に応じて、必要な容量や機能を洗い出しておくと、いざというときに慌てずに済みます。

例えば、常夜灯や体温調節が必要な高齢者がいる家庭では、照明や空調機器を優先的に稼働させる計画を立てておくと安心です。子ども向けには、操作パネルが分かりやすいモデルを選んでおくと、留守中でも家族が扱いやすくなります。

保証やサポート体制も選定基準にする

ポータブル電源は長期間備えておく防災用品であるため、保証期間やサポート窓口の有無も重要な確認項目です。日本国内で購入する場合、株式会社Jackery Japanのような日本法人によるサポートが受けられる製品は、問い合わせがしやすい利点があります。

保証期間や対応内容は製品によって異なるため、購入前にメーカー公式サイトで最新の保証条件を確認しておくと安心です。

保証内容には、初期不良の対応期間や有償修理の範囲などが含まれます。購入前に保証書やメーカー公式サイトの記載を読み、不明点があればサポート窓口へ問い合わせておくと、後々のトラブルを避けやすくなります。

ソーラーパネルとの組み合わせも検討する

停電が長期化する状況を想定する場合、ソーラーパネルと組み合わせて運用する方法もあります。日中に充電し、夜間や停電時に使用するというサイクルを作ることで、電源を長く維持しやすくなります。

ソーラーパネルの発電効率や充電時間は、天候や設置環境によって変わるため、資源エネルギー庁や消費者庁が公開している情報も参考にしながら、無理のない運用計画を立ててみてください。

選定の視点確認するとよいこと
容量想定する使用機器と消費電力の目安
家庭状況高齢者・子ども・ペットへの配慮
保証・サポート日本法人によるサポート窓口の有無
拡張性ソーラーパネルとの組み合わせ運用

例えば、在宅医療機器を使用している家庭では、まず必要な稼働時間を計算し、それに見合う容量のモデルを選ぶという手順が実際に役立ちます。日中はソーラーパネルで充電しておき、夜間の停電時に備えるという運用も検討しやすい方法です。

  • 使用する機器の消費電力を確認し、必要な容量を見極めることが大切です。
  • 高齢者・子ども・ペットがいる家庭では、それぞれの事情に合わせた配慮が必要です。
  • 日本法人によるサポート体制の有無は、長期利用を見据えた選定基準になります。
  • ソーラーパネルとの組み合わせで、停電の長期化にも備えやすくなります。

まとめ

Jackeryは、アメリカで生まれ、中国の自社工場で製造されているポータブル電源ブランドです。

購入を検討する際は、生産国だけでなくPSE認証や事故情報、日本法人によるサポート体制まで含めて確認してみてください。

ご家庭の状況に合わせて容量やサポート体制を見極め、無理のない防災の備えにつなげていただければと思います。

本記事は防災に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の災害や個々の状況における安全を保証するものではありません。備蓄品・防災用品の選定や災害時の対応については、内閣府・気象庁・消費者庁・お住まいの自治体などの公式情報もあわせてご確認のうえ、ご自身の状況に応じてご判断ください。

当ブログの主な情報源