新聞紙スリッパの作り方|脱げにくく丈夫に仕上げる折り方

家族で備える防災用品選びを表すイメージ画像 防災用品・避難装備

新聞紙スリッパは、身近にある新聞紙だけで作れる簡易的な室内履きです。地震で窓ガラスが割れたり食器が飛び散ったりした室内では、素足で歩くとけがをする危険があります。特別な道具を使わずに折るだけで完成するため、防災用品として知っておくと安心です。

内閣府の防災情報では、非常用持ち出し袋の中に室内履きや靴を備えておくことがすすめられています。新聞紙スリッパは、そうした備えを補う簡易的な手段として活用できます。避難所や自宅の被災後の生活でも、足元を守る工夫のひとつになります。

この記事では、新聞紙スリッパの基本的な折り方から、使用する際の注意点、子ども用サイズの作り方まで整理して紹介します。折り方の手順を覚えておけば、いざというときにも慌てず対応できます。

新聞紙一枚から作る基本の折り方

このセクションでは、新聞紙スリッパを作るために必要な材料と、基本となる折り方の手順を順番に整理します。どの段階で裏返すか、どこを三角に折るかを押さえておくと、迷わず作業が進められます。

必要な材料と用意する枚数

新聞紙スリッパを作るために必要な材料は新聞紙のみです。道具は使いません。1足分としては新聞紙1枚を半分に折って使う方法と、2枚を重ねて厚みを出す方法があります。

厚みを出すほうが破れにくくなるため、避難生活で繰り返し使う場合は2枚重ねがおすすめです。子ども用サイズを作る場合は、大人用と同じ新聞紙をさらに半分に折ってから手順に進むと、ちょうどよい大きさになります。

半分に折って土台を作る手順

最初に新聞紙を開いた状態で半分に折り、横向きに置きます。次に、右端から中央に向かって1回折り、同じ方向にもう一度折ります。しっかり折り目をつけておくと、後の工程で形が安定しやすくなります。

ここまでの手順は、大人用でも子ども用でも共通しているため、サイズを変えたい場合は最初の折り方の回数を調整するだけで対応できます。

底面を仕上げる折り方

2回折った新聞紙を裏返し、重なっている部分が奥側になるように置きます。横方向のおおよそ3分の1の地点で中央に向かって折り、さらに反対側からも折り込みます。

片側をもう片側の中に差し込むようにして重ねると、スリッパの土台部分が安定します。この段階で上に残った部分を三角に折り込むと、底面がひとまず完成した状態になります。

四隅を折り込んで丈夫にする方法

底面ができた時点でも一応スリッパとして使えますが、四隅を内側に折り込むとさらに丈夫になります。長方形の四隅に三角の折り目を先につけておくと、作業がしやすくなります。

かかと側は新聞紙がめくれやすい部分なので、ゆっくり折り込むとよいでしょう。仕上げまで終えたら、同じ手順でもう一足分を作れば両足分が完成します。

新聞紙スリッパの基本手順
1.新聞紙を半分に折る
2.同じ方向へさらに2回折る
3.裏返して3分の1幅で両側から折る
4.片側を差し込んで底を作る
5.四隅を内側に折り込んで仕上げる

例えば、避難用品を点検する日に新聞紙スリッパを実際に折ってみると、手順を体で覚えられます。「玄関に置く分」「車に積む分」など、用途ごとに数足まとめて作っておくと、必要なときにすぐ取り出せます。

  • 新聞紙のみで道具なしで作れます
  • 2枚重ねにすると耐久性が上がります
  • 折り方の手順は大人用・子ども用共通です
  • 四隅を折り込むと丈夫になります

新聞紙スリッパを避難生活で使う際の注意点

避難用品の分類収納を表すイメージ画像

折り方を覚えたら、次に気になるのが実際に使う場面での注意点です。素足で歩く危険性や耐久性の限界を知っておくと、新聞紙スリッパをより安全に活用できます。

素足で歩く危険性と新聞紙スリッパの役割

大きな地震では、窓ガラスや食器が割れて室内に散らばることがあります。内閣府の防災情報でも、被災後の室内では割れたガラスや破損した家具の破片に注意するよう案内されています。

新聞紙スリッパは、そうした状況で靴やスリッパが見つからないときに、足の裏を保護する簡易的な手段として役立ちます。あくまで応急的な備えであり、普段から寝室や玄関に靴を用意しておくことが基本になります。

耐久性の限界と使用シーン

新聞紙スリッパは布や樹脂製のスリッパに比べると耐久性が高くありません。長時間の歩行や屋外での使用には向かず、室内をごく短い距離移動する際の応急用として考えるとよいでしょう。

中敷きを入れて底を補強すれば、多少強度を上げることもできます。破れやすくなったら早めに新しいものに交換する意識を持っておくと安心です。

インクや汚れへの配慮

新聞紙には印刷用のインクが使われているため、床材によってはインクが付着する場合があります。汚れが気になる場所で使う際は、あらかじめ様子を確認しておくとよいでしょう。

多くの場合は拭き取れば目立たなくなりますが、白い床材などでは注意しておくと安心です。

使用シーン新聞紙スリッパの向き不向き
室内の短距離移動向いている
屋外や長時間の歩行向いていない
避難所でのトイレ利用時向いている

新聞紙スリッパはどれくらいの期間使えますか。使用頻度や新聞紙の枚数によって差がありますが、繰り返し歩くと数日程度で傷みやすくなるため、応急的な用途として考えるとよいでしょう。

濡れた場所でも使えますか。新聞紙は水に弱いため、濡れた床では滑りやすくなったり破れやすくなったりします。乾いた室内での使用が向いています。

  • ガラスなどの破片から足を守る応急用です
  • 長時間の歩行や屋外使用には向きません
  • 床材によってはインクが付着する場合があります
  • 濡れた場所では使用を避けるとよいでしょう

家庭でできる新聞紙スリッパの活用と備え方

注意点を押さえたところで、次は家庭でどのように新聞紙スリッパを備えや練習に取り入れられるかを整理します。子ども用サイズの作り方や、他の防災用品との組み合わせ方を見ていきましょう。

子ども用サイズの作り方

子ども用のサイズを作る場合は、大人用と同じ新聞紙をあらかじめもう一度半分に折ってから、同じ手順で折り進めます。手順そのものは大人用と変わらないため、家族で一緒に作業しながらサイズだけ調整できます。

小さな子どもと一緒に折る場合は、3分の1に折る工程や差し込む工程を大人が手伝うとスムーズに進みます。

中敷きで補強する工夫

底に余った新聞紙や厚紙を敷くと、新聞紙スリッパの強度が上がり、鋭利なものを踏み抜く危険性を減らせます。特に避難生活が長引く可能性がある場合は、中敷きを入れておくと安心感が増します。

段ボールの切れ端を使う方法も、身近な材料で補強できる工夫のひとつです。

日頃の練習と持ち出し袋への収納

新聞紙スリッパは折り方を覚えていないと、災害時に落ち着いて作るのが難しくなります。旅行や大掃除の際に一度作っておくと、手順が身につきやすくなります。

完成させた新聞紙スリッパを非常用持ち出し袋に入れておけば、薄くて軽いため場所を取らずに備えられます。

他の防災用品と組み合わせた備え方

新聞紙スリッパはあくまで簡易的な備えのため、普段使いの靴やスリッパを枕元や玄関に用意しておくことが基本になります。NITEの製品安全情報では、家庭用品の安全な取り扱いについて案内されているため、日頃から使う防災用品の状態も定期的に確認しておくとよいでしょう。

新聞紙スリッパと合わせて、懐中電灯や軍手などの持ち出し品も一緒に見直しておくと、備えの抜けを減らせます。

家庭での備えのポイント
・新聞紙スリッパは家族分をまとめて作る
・中敷きで底を補強する
・持ち出し袋には軽く収納する
・普段使いの靴も枕元に用意しておく

例えば、月に一度の防災点検日に「新聞紙スリッパを1足折る」を家族の習慣にしておくと、手順を忘れずに済みます。子どもと一緒に折り紙感覚で取り組むと、防災について自然に話すきっかけにもなります。

  • 大人用と同じ手順で子ども用サイズも作れます
  • 中敷きを入れると耐久性が上がります
  • 持ち出し袋への収納は軽くかさばりません
  • 普段使いの靴の準備も合わせて見直しましょう

まとめ

新聞紙スリッパは、特別な道具を使わずに新聞紙だけで作れる、災害時の足元を守る簡易的な備えです。

折り方を一度練習しておき、家族分をまとめて持ち出し袋に入れておくと、いざというときに落ち着いて対応しやすくなります。

日頃から少しずつ備えを見直しながら、無理のない範囲で防災の準備を進めてみてください。

本記事は防災に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の災害や個々の状況における安全を保証するものではありません。備蓄品・防災用品の選定や災害時の対応については、内閣府・気象庁・消費者庁・お住まいの自治体などの公式情報もあわせてご確認のうえ、ご自身の状況に応じてご判断ください。

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