Jackeryは、防災用の電源として名前を聞く機会が増えているブランドです。「どこの国のメーカーなのか」と気になる人は少なくありません。
ブランドの起源や開発体制を知っておくと、製品選びの安心材料になります。本記事では、Jackeryの本社所在地や製造体制、日本での展開について整理します。
あわせて、購入前に確認しておきたい安全性のポイントも紹介します。防災用の電源選びに役立ててみてください。
Jackeryはアメリカ発、本社と開発体制はどこにあるのか
この章では、Jackeryというブランドがどの国で生まれ、どこに本社を置いているのかを整理します。設立の経緯や創業者の背景もあわせて確認すると、ブランドの成り立ちがわかりやすくなります。
創業の経緯とブランド名の由来
Jackeryは2012年、孫中偉氏によってアメリカで創業されました。社名は「jacket」と「battery」を組み合わせた造語で、電源をまとうように身近なものにしたいという思いが込められています。
創業者は日本メーカーの販売代理店でモバイルバッテリーの営業を経験しており、その経験がブランドの製品開発方針に反映されているといわれます。当初はモバイルバッテリーを中心に展開していました。
例えば、外出先で手軽に充電できるコンパクトなモバイルバッテリーから事業が始まったという経緯を知ると、現在の大容量ポータブル電源に至るまでの製品ラインの広がりがイメージしやすくなります。
本社はアメリカ・カリフォルニア州フリーモント
Jackery Inc.の本社は、アメリカ合衆国カリフォルニア州アラメダ郡フリーモントに置かれています。シリコンバレーに近い地域で、多くのテクノロジー企業が拠点を構えるエリアです。
本社機能はアメリカにありますが、製品の企画や設計にはグローバルなチームが関わっているとされています。次の章では、実際の製造がどこで行われているかを見ていきます。
本社所在地は同社の公式情報として公開されており、企業としての実態を確認する際の目安になります。詳細な住所や登記情報が気になる場合は、公式サイトの会社概要ページで確認できます。
創業者の経歴と開発方針
創業者の孫中偉氏は、アウトドアや災害時の電力確保という課題に着目し、2014年以降はより大容量のポータブル電源の取り扱いを開始しました。小型のモバイルバッテリーから大容量機器へと事業を拡大した点が特徴です。
米国のアウトドア市場で評価を得たあと、2019年には日本市場にも参入しています。地域ごとの需要に合わせて製品ラインアップを広げてきた経緯があります。
実際に、日本市場では防災意識の高まりを受けて中容量から大容量のモデルへ需要が広がったといわれており、開発方針も市場ごとの事情に合わせて調整されているようです。
グローバル展開の広がり
Jackeryは米国発のブランドとして、その後ヨーロッパやアジアなど各地域へ展開を進めてきました。日本市場もその展開先の一つで、2019年3月からAmazon.co.jpを通じて販売が始まりました。
各地域で独自のサポート体制を整えている点も特徴です。地域ごとの法規制や安全基準に合わせた対応が進められています。
グローバル展開が進むと、地域ごとに保証内容やサポート窓口が異なる場合があります。購入前には、自分が住んでいる地域のサポート体制がどうなっているかを確認しておくと安心です。
また、防災用途で電源を検討する場合は、避難所での使用実績や停電時の運用シーンを想定して容量を選ぶと、実際の場面で困りにくくなります。日常使いと非常時の両方を想定した選び方を心がけてみてください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 社名 | Jackery Inc. |
| 創業年 | 2012年 |
| 本社所在地 | アメリカ合衆国カリフォルニア州フリーモント |
| 創業者 | 孫中偉氏 |
- Jackeryは2012年にアメリカで創業
- 社名は「jacket」と「battery」の造語
- 本社はカリフォルニア州フリーモント
- 2019年に日本市場へ参入
製造は中国、深圳の自社工場で行われている理由
本社の所在地を確認したところで、次に気になるのは実際の製造がどこで行われているかという点です。ここでは製造拠点と品質管理の仕組みを整理します。
開発・製造拠点は中国広東省深圳市
Jackeryの製品開発と製造は、中華人民共和国広東省深圳市にある自社工場で行われています。深圳は電子機器産業が集積する都市で、多くのバッテリー関連企業が拠点を置いています。
本社はアメリカにありながら、製造は中国で行うという体制は、家電・電子機器業界では珍しくありません。設計と生産を分担することで、コストと品質のバランスを取っているといえます。
このような体制は、企画・設計を本国で行い、部材調達や量産を製造拠点で行うという、多くのグローバル電子機器メーカーに共通する分業モデルの一例と考えられます。
自社工場によるものづくりのメリット
製造を外部委託せず自社工場で行う体制には、品質管理をしやすくなるという利点があります。設計から生産までを一貫して管理できるため、仕様変更や不具合対応も比較的スムーズに進められます。
一方で、製造国が中国であることに不安を感じる人もいるかもしれません。品質については、後述する認証や事故情報のデータベースで確認しておくと安心です。
自社工場での生産体制は、外部委託と比べて工程の透明性を保ちやすいというメリットもあります。とはいえ、最終的な品質は個々の製品ごとに確認する姿勢が大切です。
リン酸鉄リチウムイオン電池の採用
Jackeryは2023年、リン酸鉄リチウムイオン電池を採用した「Plus」シリーズを発売しました。この電池は熱安定性が高く、従来のリチウムイオン電池と比べて長寿命化が期待できる方式です。
電池の種類や仕様については、メーカー公式サイトの製品ページで最新情報を確認しておくとよいでしょう。モデルによって搭載されている電池方式が異なる場合があります。
具体的には、電池方式によって充放電の回数の目安や保管時の温度条件が異なることがあります。購入前に製品ページの仕様表で確認しておくと、選び方の参考になります。
国際的な受賞歴と認証
Jackeryの製品は、CES 2023 Best of Innovation Awardや2025年度グッドデザイン賞など、複数の国際的な賞を受賞しています。家電大賞2024-2025では、アウトドア・防災家電部門で金賞を受賞した製品もあります。
受賞歴は品質の一つの目安になりますが、購入時には自身の用途に合った容量や出力かどうかも確認しておくと安心です。
受賞歴だけで判断せず、実際の使用シーンに必要な容量や出力を照らし合わせることで、無理のない製品選びにつながります。
加えて、ソーラーパネルとの組み合わせによる充電時間は、天候や設置角度によって変わることがあります。晴天時と曇天時での充電効率の違いを踏まえ、複数日分の電力確保を想定しておくと安心です。
2023年からはリン酸鉄リチウムイオン電池を採用したモデルも展開しています。
製品ごとの仕様は公式サイトで確認しておくと安心です。
- 製造拠点は中国広東省深圳市の自社工場
- 2023年からリン酸鉄リチウムイオン電池を採用
- 複数の国際的な賞を受賞

日本法人と保証体制、災害時の取り組み
製造体制を確認したところで、次は日本での展開について見ていきます。日本法人の拠点や保証体制、災害時の支援活動を整理します。
2019年に日本市場へ参入した背景
Jackeryは2019年3月、Amazon.co.jpを通じて日本市場に参入しました。同年9月には日本法人である株式会社Jackery Japanを設立し、本格的な事業展開を始めています。
日本市場への参入は、アウトドア需要の高まりに加え、地震や台風など自然災害の多さも背景にあるといわれます。停電時の電力確保という需要に応える形で製品展開を進めてきました。
参入当初は小容量モデルが中心でしたが、その後の需要拡大に合わせて大容量・高出力のモデルまでラインアップが広がっていったという経緯があります。
株式会社Jackery Japanの拠点とサポート体制
株式会社Jackery Japanは、東京都中央区晴海のトリトンスクエアに本社を置いています。日本ポータブル電源協会や日本DIY・ホームセンター協会にも正会員として加盟しています。
実店舗での販売にも対応しており、家電量販店などJVCケンウッドの協力を得て取り扱いを広げています。購入後のサポート窓口が日本国内にある点は、安心材料の一つといえます。
保証期間や修理対応の詳細は製品によって異なるため、購入前に公式サイトの保証案内ページで確認しておくと、購入後のトラブルを避けやすくなります。
能登半島地震での支援活動
2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震では、Jackery Japanが被災地へポータブル電源やソーラーパネルを無償提供しました。停電が続く状況下で、電源確保の支援活動を行った例です。
災害発生時の企業の対応実績は、製品の信頼性を判断する材料の一つになります。ただし個別の支援内容は年により異なるため、最新情報は公式サイトで確認しておくとよいでしょう。
このような支援活動は、企業が防災分野にどの程度力を入れているかを見る一つの手がかりになります。実際の活動内容は都度更新されるため、最新のプレスリリースを確認する方法もあります。
自治体との防災協定の広がり
Jackery Japanは、富山県滑川市や千葉県野田市など複数の自治体と災害時の連携協定を結んでいます。平時から自治体と連携し、災害時に電源機器を優先的に供給できる体制を整えている点が特徴です。
こうした協定の締結先は今後も増える可能性があるため、居住地の自治体が協定を結んでいるかどうかは、自治体の公式サイトで確認してみてください。
自治体との連携は、地域の防災力を高める取り組みの一つです。個人での備えに加えて、地域全体の体制も把握しておくと、より安心につながります。
そのほか、災害時の連携協定は自治体によって内容が異なります。無償貸与や優先供給の範囲など、協定ごとの詳細は各自治体の公式発表を確認するとより具体的にわかります。
Q1:Jackery Japanの本社はどこにありますか。A1:東京都中央区晴海のトリトンスクエアに本社を置いています。日本国内でのサポート拠点として機能しています。
Q2:災害時の支援実績はありますか。A2:令和6年能登半島地震の際、被災地へポータブル電源やソーラーパネルを無償提供した実績があります。
- 2019年に日本市場へ参入し日本法人を設立
- 本社は東京都中央区晴海
- 能登半島地震で支援活動を実施
- 複数の自治体と防災協定を締結
購入前に確認しておきたい安全性チェックポイント
日本での展開を確認したところで、最後に購入前に押さえておきたい安全性のポイントを整理します。事故情報や認証、家庭状況に応じた注意点を紹介します。
事故情報データベースで確認できること
製品評価技術基盤機構(NITE)の公式サイトでは、製品事故に関する情報が公開されています。Jackeryの製品についても、事故情報データバンクシステムに登録された事例が確認できる場合があります。
購入前にモデル名で検索し、事故報告がないかどうかを確認しておくと安心です。最新の登録情報は、NITE公式サイトの事故情報検索ページでご確認ください。
事故情報の有無だけでなく、事故が発生した際の原因や対応状況まで確認しておくと、より具体的な判断材料になります。
PSE認証と技術基準への対応
国内で販売される電気製品には、電気用品安全法に基づくPSE認証が求められる場合があります。ポータブル電源についても、対応するモデルであればPSEマークが表示されています。
製品ページや本体の表示でPSEマークの有無を確認しておくと、安全基準への対応状況を把握しやすくなります。詳細な基準については、消費者庁公式サイトの製品表示に関するページで確認できます。
認証マークの確認は、購入時に見落としがちなポイントです。パッケージや製品本体の表示を実際に手に取って確認する習慣をつけておくと安心です。
使用前に確認しておきたいポイント
例えば、屋内で使用する際は換気状況や設置場所の温度に注意しておくと安心です。取扱説明書に記載された使用環境の範囲を守ることが基本になります。
具体的には、直射日光が当たる場所や高温になる車内での長時間放置は避けたほうがよいとされています。保管方法についても、メーカー公式サイトの案内を確認しておくとよいでしょう。
実際に、車中泊で使用する場合は、車内の温度変化が大きい季節には保管場所を工夫する必要があります。取扱説明書に記載された推奨温度範囲を確認しておくと安心です。
高齢者や子どものいる家庭での注意点
高齢者のいる家庭では、操作パネルの表示が見やすいモデルを選ぶと扱いやすくなります。子どものいる家庭では、感電やケーブルの取り扱いに注意が必要な場面もあります。
停電時に医療機器を使用する家庭では、必要な出力容量を事前に確認しておくと安心です。個別の使用条件については、自治体の防災窓口へ相談する方法もあります。
ペットのいる家庭では、機器の近くにケーブルを放置しないなど、日常的な設置場所にも配慮しておくと、思わぬトラブルを避けやすくなります。
最後に、ポータブル電源は消耗品であるバッテリーを内蔵しているため、経年による容量低下が起こります。長期保管する場合は、定期的な充放電を行うことで劣化を抑えられる場合があります。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 事故情報 | NITE公式サイトで事故情報データバンクを確認 |
| 安全認証 | PSEマークの表示を確認 |
| 使用環境 | 高温・直射日光を避けた保管を確認 |
- NITE公式サイトで事故情報を確認
- PSEマークの有無を確認
- 高温・直射日光を避けた保管
- 家庭状況に応じた出力容量の確認
まとめ
Jackeryは、本社をアメリカに置きながら、開発・製造を中国深圳の自社工場で行うグローバルなブランドです。
購入を検討する際は、NITEの事故情報やPSE認証の表示を確認し、家庭の使用環境に合ったモデルを選んでみてください。
防災用の電源は一度揃えれば長く使うものですので、ご自身やご家族の状況に合わせて、無理のない範囲で備えを進めていってくださいね。
本記事は防災に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の災害や個々の状況における安全を保証するものではありません。備蓄品・防災用品の選定や災害時の対応については、内閣府・気象庁・消費者庁・お住まいの自治体などの公式情報もあわせてご確認のうえ、ご自身の状況に応じてご判断ください。

